劣化してしまったシートヒンジを交換しよう!【スーパーカブ90DX 快適化計画 #2】
YouTube連動企画【スーパーカブ90DX 快適化計画】
ZuttoRide社員のコータローが独断と偏見を持ってスーパーカブ90をカスタムしたり、ツーリングしたりとカブ主ライフを公開していきます。
第2弾となる今回は、前回の作業中に気がついた、非常に劣化したシートヒンジ周り。
前回のシートマウンティングラバーと同様に非常に地味な作業ですが、なんと作業中に純正のシートヒンジに破損があったことが発覚!
交換してよかった。
あれ?シートヒンジがボロボロじゃん…
前回のシートマウンティングラバーの交換作業の際に、偶然気がついたのは、シートヒンジのボロさ。
厳密にいうと、シートヒンジに使用されているゴムワッシャーが劣化してボロボロになっているんです。
前回シートマウンティングラバーを交換した際に試乗した限りでは、特に異音やシートの開閉に影響は出てなさそうだけど、見た目にあまりにも可哀想…
と、いうことで早速、シートヒンジのゴムワッシャーの部品を探そう!
…と思ったのですが、ゴムワッシャーの部品番号がなかなか見つからない。
前回シートマウンティングラバーを注文してもらったバイク屋さんも偶然定休日という不運。
そんな中、試しに「みんな大好きアマゾン」で検索してみるとこんな商品を発見。
ヒンジとゴムワッシャー、金属ワッシャーが全てセットになっているような商品で、
「これだけ買えばヒンジ周り丸々新品にできるのでは??」
と速攻ポチッと。
本当は純正部品を取り寄せて、交換した方が良いとは思うのですが、毎回細かいゴムパーツだけ交換していてもあまりにも地味なので、自己責任で冒険することにしました。
部品が届いたので早速作業開始。

まず作業に入る前に、現状の確認を。
シートヒンジをみると、ヒンジ自体の汚れや錆?のようなものも、もちろん気になりますが、
一番気になるのはやはりゴム部品の劣化。
画像の赤マルで示した部分のようにゴムワッシャーが劣化して切れてしまっていたり、
切れるまでいかないまでも、カチカチになりもはやゴムとは言えない状態に。
シートマウンティングラバーの時といい、車両整備では、やはりタイヤをはじめとしたゴム部品の劣化にも注意を向けた方が良さそう。
購入した社外品と比較してみる

作業を始めてから「全然形が違う!」「全然つかないじゃん!」「穴の位置が違う!」
私のような素人ならよくやりがちな失敗なので、まず初めに純正部品とよく比較してみます。
見た目の綺麗さは置いておいて、部品の形状やサイズは、違いはなさそう。
でもよくみると2箇所違いがあります。
1つ目は、ワッシャーの数や取り付けボルト周りの部品構成。
純正部品は、シートヒンジをゴムワッシャーでサンドウィッチしている構造に対し、社外品のシートヒンジは、シート側や車体側にあたる部分のみゴムワッシャーが付属。
ヒンジの内側は特にゴムワッシャーはありませんでした。
2つ目は、ヒンジ中央についているゴムのクッションのような部品がありません。
取り付けられそうな穴はあいていますが、純正パーツも一度はめたら取り外せない構造になっているようで、付け替えることもできそうにありません。
特にアマゾンのレビューにも書かれていないので、そのまま使用しましたが、後日近いサイズのクッションになるようなゴムを挟む予定です。
必要な工具は?
基本的には10mmのメガネレンチがあれば問題なく作業できます。
私は、作業しやすくするために10mmのラチェットレンチも準備しました。
必要なものはこれだけ!
交換のハードルは低いですね。
早速外していきますが、コータローはシート側から取り外すことに。
これが正しいかはわかりませんが、車体側から外してしまうとシートの重みで落ちてしまうと思ったので、とりあえずシート側からにしました。
取り外してみると、見るも無惨なゴムワッシャーたち。
これは1箇所目で元々切れているのが見えている部分でしたが、他のナットを外しても実は切れていたり、硬くなってワッシャーやボルトの跡がついてしまう状態のモノばかりでした。
無事シート側が外れたので、次は車体側を外していきます。
先ほどのシート側と同じように、10mmのレンチでサクサクと緩めます。
取り外した純正シートヒンジ。なんか違和感…

皆さんは、この写真を見て、違和感に気が付きますでしょうか?
車体についていた時には気が付かなかったのですが、
なんと、純正のシートヒンジ、「曲がっていた」んです。

上の画像の赤枠の部分、わかりますか?
取り付けてあった時にはわかりにくかったのですが、内側にグニっと折れ曲がっています。
理由は不明ですが、ボルトやワッシャーで取り付ける部分なので、元々こういう形状ではないだろうなと思い、バイク屋さんに聞いてみたら、純正部品はやはり「フラットな形状のはず」とのこと。
ゴムパッキンの劣化に気がついたことから交換作業を始めましたが、改めて、ヒンジ全体で交換をしていてよかったと思った瞬間でした。
取り付けた社外品と比較してもこの曲がりよう…
もしかしたら曲がっているシートヒンジをワッシャーとボルトで無理やりつけていたのかもしれません。
真相は闇の中…
新品の社外シートヒンジを取り付けていきます。

外した時とは逆の順番で車体側から取り付け。
とりあえず全てのボルトを仮じめの状態でシートも取り付けていきます。
車体側もシート側も本締め一歩手前まで締めたら、一度シートの開閉をして、干渉する場所がないか、問題なくシートが開閉するかなどを確認します。
問題なければ、メガネレンチで本締めをして、完成です。
本締めの際の注意点として、シートのベースパーツが樹脂のようなので、あまりキツく締め込みすぎるとシートが壊れる(割れてしまう?)可能性があります。
トルクをかけすぎないようにしっかり閉めるというのを意識して締めましょう。
(マニュアル指定トルクを確認し、トルクレンチで締めるのが確実です。)
コータローもトルクレンチの持ち合わせが無かったのと、マニュアルが無かったので、感覚で締めました。(後日バイクショップに相談しチェックしてもらいました)
取り付けが完了したので、早速試乗に!
あいにく小雨のぱらつく天気でしたが、近所を軽く試走してきました。
正直な感想としては、ヒンジの交換だけなので、前回のシートマウンティングラバーの時のような感動はありませんでしたが、ガソリン給油などの際のシートの開け閉めの際にはガタつきの無さをはっきりと感じることができ、作業の難易度の割には、良い作業だったと思います。
ヒンジ中央のゴムクッションのようなパーツがない部分が気になっているので、後日ちょうど良いクッションパーツを探そうと思います。(純正パーツで注文できるのかなぁ…)
かかった費用と満足度は?
シートヒンジはアマゾンで1,400円程度(送料がかかる場合もあるようです)
必要な工具が10mmのメガネレンチ1本なので、数百円程度
(TONEなどの有名なものを購入しても700円程度)
高くても2,500円程度で作業できそうです。
コータローの場合は、レンチは手持ちにあったため、ヒンジのみの購入で作業できました。
10mmや12mmのレンチはシートヒンジ以外にも意外と使うサイズかと思うので、1本持っておいても損はないと思います!
気づかないうちにシートヒンジの劣化が進んている場合もあるので、皆様もぜひシートヒンジの確認を!!
前回の記事はこちら!
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