臭いヘルメットよさらば・・・「ヘルメットのメンテナンスについて」
みなさんはヘルメットのメンテナンスはどのようにされていますか?
バイクでちょっと出かけただけでも汗だくになって、気づいたらヘルメットのインナーがぐっしょり・・・なんてことはありませんか?
「次の日にバイクに乗るときは乾いているから大丈夫」と思っていても実はヘルメットの中は雑菌だらけです。
蓄積されると匂いの元にもなります。
久しぶりにバイクに乗ろうとしてヘルメットをかぶったら「くさっ!!!」なんてことになったらバイクに乗る気持ちも萎えてしまいますよね。
そこで、今回はヘルメットのメンテナンス方法に関してご紹介します!
ヘルメットの構造を確認する
ヘルメットには内装が取り外せるタイプと取り外せないタイプがあります。
それぞれで洗い方が異なりますので初めに必ず確認してください。
道具を用意する
洗面器、バケツなど水を貯めておけるもの
台所用中性洗剤
洗濯用中性洗剤
使い古しのタオル
ウエス(使い古しのTシャツでも可)
歯ブラシ
ドライヤー(冷風が出るもの、扇風機などでも代用可)
ハンガー
内装の取り外し(取り外せるタイプの場合)
内装が取り外せるタイプのヘルメットは付属している説明書に取り外し方が書いてあります。
必ず、説明書の通りに取り外ししてください。
無理に外してしまうと内装の接着部分が剥がれてしまったり、ヘルメット本体にダメージが入ってしまう可能性があります。
内装を洗う
内装を取り外せる場合
バケツに体温よりも少し熱いくらいのお湯を貯め、洗濯用中性洗剤を少量入れたものに取り外した内装を浸して「押し洗い」してください。
※押し洗い・・・手のひらで優しく押して沈めたり持ち上げたりすることで内部に洗剤液を通すように洗う方法。洗浄力は強くないが、繊維などを傷つけにくい。
面倒でも洗濯機の使用はできるだけ控えた方が長持ちします。
洗っていると洗剤液がだんだん汚れてくるので適度に水を綺麗なものに入れ替えながらすすぎます。
最終的に内装から洗剤の泡が出てこなくなるまですすいだら、手で優しく絞り、その後タオルなどで挟んでしっかり水気を取ります。
このとき、強く絞ったり脱水機などを使用するのは控えてください。
内装を取り外せない場合
多めにウエスに洗剤液を染み込ませて内装を軽くポンポンと叩くようにふき取ります。
汗などの匂いがきつい場合は除菌タイプの洗濯洗剤や除菌スプレーなども効果があります。
(内装を干すときと同じようにしっかり乾燥させてください)
内装を干す
干すときは少し注意が必要です。
衣類などとは違い、内部にスポンジがあるため、乾燥に時間がかかりすぎると乾燥するまでの間にカビなどが発生してしまいます。
少し手間ですが、エアコンなどが効いた部屋(ある程度乾燥した部屋)でドライヤーや扇風機など冷風を当てながら短時間でしっかり乾燥させるのをお勧めします。
※早く乾かしたいからといってドライヤーの温風は使用しないでください。
乾かしている間にヘルメット本体などのメンテナンスを行います。
ヘルメット本体を綺麗にする
ヘルメット表面
ヘルメット表面は台所用中性洗剤を水で薄めたものをウエス(使い古しのTシャツ)に含ませて優しく全体を撫でるように拭き、乾いたウエスで水分をしっかり拭き取ります。
アルコールや有機溶剤系のクリーナーなどはヘルメットの塗装や衝撃吸収素材に悪影響があるため使用してはいけません。
シールド
シールドなども同じように行いますが、シールドは傷がつくと視界が悪くなってしまうため、より優しく拭き、洗剤液も多めにウエスに含ませるのがポイントです。
拭き方はウエスとシールドの間に洗剤液がクッションのようになるイメージで布で直接シールドをこすらないように注意してください。
※バイクのヘルメットのシールドは本来、走行中のチリや虫、飛び石などで傷がつくため消耗品です。定期的に交換することが推奨されています。
※メーカーによってはシールド部分に曇り止めや有害な紫外線などをカットするコーティングがされているものもあり、クリーニング方法に制限があります。取扱説明書にしたがってメンテナンスしてください。
ヘルメット内部
台所用中性洗剤を水で薄めたものをウエスに含ませて、拭きあげます。
この時、アルコール系や有機溶剤系はヘルメット内部には絶対に使用しないでください。
あごひも部分
忘れがちなのがあごひも部分。
肌に触れる部分で汗もかなり吸っているので、このタイミングでしっかり綺麗にします。
洗面器などに洗濯洗剤を薄めたぬるま湯を貯め、しばらくつけた後、歯ブラシなどで繊維や縫い目に沿って汚れを掻き出します。
ベルトの長さを変えて普段金具やベルト調整部分の裏にある部分もしっかりと歯ブラシなどで洗います。
最後に綺麗な水に変えて何度かすすぎ、泡が出てくこなくなったら、タオルでしっかり水をきり、内装を干すときと同じようにしっかりと陰干しして乾燥します。
組み立てて完成
組み立てる前に必ず全ての部位がしっかり乾燥しているのを確認します。
少しでも水分が残っていると匂いやカビの原因になります。
保管について
しばらくバイクに乗らないときはヘルメットを通気性の高い袋(ヘルメット用の布製巾着袋)に入れ風通しがよく直射日光の当たらないところに保管します。
ヘルメットは衝撃が一度でも加わるとヘルメットの効果が失われるので、バイクの上に置いたりミラーに引っ掛けたりはせず、安定したところに保管するようにしましょう。
まとめ
漠然とヘルメットは洗えないものと思っていましたが、意外と簡単に洗うことができますね。
普段から乗った後の手入れの一環としてしっかり乾燥したり、こまめに洗うことによって1回1回の手間を減らすことができそうです。
また、ご自身で洗うのが心配な方はヘルメットのクリーニングサービスを提供している会社もあるので、利用を検討してみるのもいいかもしれません。
お値段は2,000円くらいから10,000円くらいまで幅広く、インナーキャップまで一緒に汗抜きしてもらえたり、別料金でレーシングスーツもクリーニング可能な会社もあります。
綺麗なヘルメットだとライディングに集中できるので、より安全なライディングのためにヘルメットのメンテナンスをしてみるのはいかがでしょうか?