【バイク初心者向け】ヘルメットを上手に選ぶ!ここをチェックしてヘルメットを購入しよう!
ヘルメットの選び方について
バイク用ヘルメットは、安全運転のために必須のアイテムです。
転倒や事故の際に頭部を守るのはもちろん、風や虫、日光から顔を守る役割も果たします。
しかし、ヘルメットの種類、安全性、サイズ、デザインなど考えることが多く、どれを選べばいいのか迷ってしまう方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、バイク用ヘルメットを選ぶ時のポイントについて解説しますので、1つの参考にしてもらえたらと思います。
ヘルメットの種類を選ぶ
バイク用ヘルメットにはいくつかの種類があります。
まずは、自分はどのタイプのヘルメットがいいのか、利用シーンやメリット・デメリットを踏まえて選びましょう。
フルフェイスヘルメット
頭全体を覆う最も安全性の高いヘルメットです。飛来物や虫からも守ってくれる上、風切り音が少ないなど防風性や防音性が高いです。
また防雨、防寒性能も高く長距離ツーリングや高速走行におすすめです。
ただし、顔全体を覆う分、他のヘルメットに比べ装着時暑くなってしまうことや視野が狭いなどのデメリットがあります。
ジェットヘルメット
顎の部分が覆われていないことで開放感があるヘルメットです。
フルフェイスヘルメットやシステムヘルメットに比べて視界が広いのがメリットです。
街乗りや短距離のツーリングにおすすめです。
ただし、顎周りは保護されていないため転倒時や飛来物から顔を保護する機能はフルフェイスヘルメットやシステムヘルメットより劣ります。
安全性を重視する場合は、フルフェイスヘルメットや後述のシステムヘルメットを選ぶようにしましょう。
システムヘルメット
フルフェイスとジェットヘルメットの機能を兼ね備えたヘルメットです。
基本はフルフェイスの状態ですが、顎を保護する部分を開けられるようになっており、ヘルメットを脱がずに水分補給をすることができます。
デメリットとしては、構造が複雑なためフルフェイスヘルメットよりも価格が高く、そして重くなる傾向があります。
ハーフヘルメット
帽子のように頭頂部のみを覆うヘルメットです。
顔の露出部分が多いので、息苦しさを感じにくく視界も広くなります。
一方で、安全性は他の種類のヘルメットに比べて著しく低いためおすすめはできません。
オフロードヘルメット
砂利道や林道といった舗装されていない道を走行するオフロード用のヘルメットです。
泥はねや日差しから守ってくれるバイザーと呼ばれるつばの部分がついているのが特徴です。
また、オフロード走行では、激しい運動による発汗が多いため、顎の部分が突き出ており呼吸がしやすくなっています。
シールドは機能性の観点から装着されていないため、別でゴーグルを装着します。
オフロードヘルメットの注意点としては、バイザーがついてる分、高速走行時などスピードを出す場面では、風の影響を受けやすいので首への負担が重くなります。
突き出している顎の部分とゴーグルの隙間から雨や風が入ってくるため街乗りには不向きです。
アドベンチャーヘルメット(マルチパーパスヘルメット)
オフロードヘルメットをベースに、ツーリングや街乗りでも使えるようにシールドを標準装備しています。
またオフロードヘルメットのデメリットとなっていたバイザー部分は走行風を受け流すような構造になっています。
デザインを選ぶ
自分の好きなものを選びましょう。
自分の気に入ったデザイン・カラーだと、愛着が湧いて長く使うことができると思います。
サイズを調べる
とても重要な部分です。
安全性の高いヘルメットを選んでも、ヘルメットのサイズが自分の頭に合ってないと十分に安全性を発揮できません。
適切なサイズを知る方法としては、額と耳より上の後頭部の出ている部分の周囲をメジャーで測り、ヘルメットのサイズ表を見て選ぶ方法があります。
しかし、数値上は適切なサイズだとしてもヘルメットの形状によっては、被ってみたら思うようにフィットしない場合があります。
例えば、海外メーカーのヘルメットだと欧米人向けの作りになっているものがあり、アジア系の人の頭の形には合ってないことがあります。そのため、サイズ表上は問題なくても長時間被っていると頭が痛くなったり、装着時に違和感があることがあります。
ヘルメットを選ぶ際には、必ず試着してみて違和感のないヘルメットを選ぶようにしましょう。
試着した際には以下の点を確認すると良いです。
きつすぎないか、緩すぎないか
きつすぎると頭痛や圧迫感を感じ、緩すぎると脱落する可能性があります。
前後の位置
前後左右にずれたり、浮いたりしないか確認します。
あごひもの締め具合
あごひもをしっかりと締めた状態で、息苦しくないか確認します。
フィッティングサービスについて
お店によっては、ヘルメット内のパッドの調整を行い、よりフィットした状態にしてくれるフィッティングサービスを行うところもあるので、フィッティングサービスが気になる方は購入予定の店舗のスタッフの方にサービスを行っているか確認してみましょう。
重量を確認する
軽い方が走行中の首への負担が少ないため、できるだけ軽いものを選ぶと良いです。
実際に手に持ったり、被ってみたりして重さを確認しましょう。
重いと感じたものでもお店のフィッティングサービスを利用することで、軽く感じる場合もありますので、気になったヘルメットがあればフィッティングサービスを利用するのもおすすめです。
ヘルメットの規格を確認する
ヘルメットは安全基準を満たしたものにはヘルメットに安全を示す規格シールが貼られています。
安全性が高いことを示す指標になりますので、購入予定のヘルメットが安全基準を満たしているかどうか、購入前に1度確認しておくと良いでしょう。
PSCマーク
消費生活用製品安全法に基づいて定められた安全基準を満たしていることを示すマークです。国内で販売・陳列されるバイク用ヘルメットは、すべてPSCマークを取得している必要があります。
PSCマークがないものは安全性が不確かであり、乗車用としては使用しないほうが良いでしょう。
SGマーク
一般財団法人製品安全協会が定めた安全基準を満たしていることを示すマークです。
こちらのマークはヘルメットに表示がなくても法律上問題はありません。
(メーカーの公表しているヘルメットの耐用年数3年は、こちらのSGマークの保証期限3年が根拠になっているようです。)
JIS規格
産業標準化法に基づく国家規格です。JIS規格には、125cc以下のバイク用ヘルメット(JIS1種)と、排気量無制限のバイク用ヘルメット(JIS2種)の2種類があります。
スネル規格
非営利団体であるスネル財団が定めた、世界で最も厳しい安全基準の一つです。
5年毎に基準が見直しされ、その度に安全基準が高くなっていると言われています。
そのほかにもECE規格やFIM規格など他の規格もありますが、基本的には上記の規格を参考にヘルメット選びをすると良いと思われます。
結局どれを選べばいいの?
頭全体を保護してくれるフルフェイスがおすすめです。
デザイン性・サイズ感に問題がなければ、あとはPSCマークが付いているかどうか確認した上で購入すると良いです。
それでも迷う方は専門知識を持ったお店の方に相談しながらヘルメットを選ぶと良いでしょう。
ヘルメットの寿命について
ヘルメットの寿命は一般的に3年と言われています。
3年を超えたらすぐに使えなくなるわけではありませんが、紫外線や使用に伴い劣化していきます。
3年を超えたら買い替えを検討し始めることをおすすめします。
まとめ
ヘルメット選び方のポイントをまとめると
・ヘルメットの種類・デザインを選ぶ
・規格をチェックする
・試着して自分の頭に合うサイズ・重さを確認する
上記のポイントをクリアしたヘルメットを選ぶと満足度の高いヘルメット選びができると思います。
今はインターネットでヘルメットを購入することもできますが、初心者の方は上記のポイントを気にしながら店頭で実際にヘルメットを手に取り、必要に応じてショップの方の話を聞いて購入することおすすめします。